1.自己紹介
「なぜ、二人はあおいを選んだのか」
- 楠原:
- これまでのご経歴を含めて自己紹介をお願いします。
- 髙橋:
- 私の会計士としてのキャリアは、中央青山監査法人からスタートしました。その後、あらた監査法人(現:PwC Japan有限責任監査法人)へ移り、監査証明業務に加え、アドバイザリー業務にも従事してきました。また、国内の上場企業の監査を中心に、海外上場企業(IFRS適用)やIPO準備会社、リファードワーク(親会社を海外にもつ会社の監査)など、多様な案件を経験し、監査現場だけでなく、法人内の品質管理業務や、監査の質向上とプロセス変革を目指す活動(EPQ:Engagement Performance and Quality)というプロジェクトメンバーとしても活動しました。その後、株価算定・PPA(無形資産価値算定)等を行う財務アドバイザリー会社を経て、あおいに参画したという流れです。
- 楠原:
- 大手法人での豊富なご経験に加え、コンサル分野も経験されたのですね。そこから再び、監査業界へ戻られたのはどうしてですか。
- 髙橋:
- 今、監査業界は大きな変革期を迎えているからです。直近、上場企業の約3割弱を中小監査法人が担当しており、この割合は近年更に伸びています。この監査環境が激変していく渦中に身を置き、その変化を肌で感じてみたいと思ったのが大きな理由です。
- 楠原:
- 変化を外から見るのではなく、自らその中に入り、監査法人のあり方をつくっていきたいと考えられたのですね。髙橋さんが、完成された大手法人から成長フェーズにあるあおいを選ばれた背景がよく分かります。
- 髙橋:
- それでは今度は、楠原さんのご経歴を紹介いただけますか。
- 楠原:
-
私は新卒で、公認会計士試験の受験指導も行うTACに入社しました。その後、電通グループで約15年間、人事を中心にコーポレート領域全般を経験しました。そこでは毎年、大手監査法人による監査を受ける立場でもありました。
その後は会計コンサルティング会社で、大手監査法人出身の会計士採用を担当し、スタートアップではCFO採用にも携わりました。前職であおいとのご縁が生まれ、業務委託での関与を経て、2026年1月から特定社員として参画しています。
振り返ると、20年以上の社会人経験を通じて、監査を受ける側、会計士を採用する側、そして組織をつくる側として、常に会計士の皆さんと関わってきました。
あおいへの参画を決めた理由は、会計士ではない私にパートナーという役割を託してくれた期待に応えたいと思ったこと。そして、難関資格に合格し、高い専門性を持ちながら、コミュニケーションや組織の中での力の発揮に悩む会計士を数多く見てきたことです。
私は、会計士資格は非常に可能性の大きな資格だと考えています。その専門性をさらに発揮し、会計士一人ひとりの活躍の場を広げることが、私自身の役割だと思っています。
- 楠原:
- 次に、品質管理パートナーとして大切にしていることを教えてください。
- 髙橋:
- 形だけのチェックリストを満たすことではなく、「その監査が、本当に社会やステークホルダーの信頼に応えられているか。」という本質に向き合うことを大切にしています。監査環境が激変し、中小監査法人への期待が高まる今だからこそ、大手法人で培った品質管理やプロセス変革の知見を活かし、形式論にとらわれない高品質な監査を法人全体で体現していきたいですね。
- 楠原:
- 髙橋さんが考える「あおいらしい品質」とは、具体的にどのようなものでしょうか。
- 髙橋:
- 品質管理部と監査現場の距離が遠くなると、マニュアル化されたチェックリストの対応に終始しがちです。しかし、あおいの規模感であれば、私はすべての現場の状況や、メンバー一人ひとりの強み・課題を把握することが可能と思います。「このクライアントから予想される監査リスクに対して、本当に適切な監査計画が立案できているか」を、各パートナーとリアルタイムに議論する。大手監査法人が持つ厳格なクオリティを維持しながら、中小法人だからこそできる機動的な品質体制こそが、私たちの目指すべき理想の姿だと思っています。
- 楠原:
- 私も人事の立場から同じ考えです。高い品質を持続的に実現するためには、適切な人材の採用や育成、安心して意見を伝えられる環境づくりが欠かせません。品質管理と人事は、別々の機能ではなく、密接につながっていると感じています。
2.品質と人が育つ組織
「品質を最優先にする理由」
- 髙橋:
- 中小監査法人に対する課題として、監査法人の代表や執行役等の経営層が監査法人全体の監査品質向上に向けたリーダーシップを十分に発揮していなかったり、現場の実態を踏まえた人的・時間的なリソースの検証が不十分であったりする点が、しばしば指摘されます。この点、あおいの統括代表は「監査品質の確保」を最重視することを明確に掲げています。現統括代表が就任した際、法人名を変更してリスタートを切ったのもその強い覚悟の表れです。あおいには、その姿勢に深く共感したメンバーだけがパートナーとして参画しています。
- 楠原:
- その品質重視の姿勢が、組織の土台になっているのですね。現在、品質管理業務に「専任」されていますが、この体制にはどのような意図があるのでしょうか。
- 髙橋:
- 現在は、個別の監査業務で監査報告書に署名する業務執行社員を担わず、品質管理業務に専任しています。その最大の理由は、法人全体の品質向上に100%コミットするための活動時間を十分に確保することです。上場会社数も2桁となり、各監査業務の指摘事項を法人全体にフィードバックし、運用する仕組みを構築するには相応の時間と労力が必要です。
- 楠原:
-
品質管理責任者が個別の監査現場を持たず、法人全体の品質向上に専念していること自体が、あおいの姿勢を表していますね。
私自身、若手メンバーが髙橋さんへ気軽に質問や相談をしている場面をよく見ます。品質管理部門が現場を「監視する存在」ではなく、「迷ったときに相談できる存在」として身近にあることも、あおいらしさだと思います。
3.あおいらしいカルチャー
「品質と人の成長を支える組織とは」
- 楠原:
-
あおいでは、「一人ひとりに向き合うこと」を大切にしています。日々のフィードバックやアサインだけでなく、私が実施している毎月の1on1も、本人の状況やその時々のテーマによって内容は異なります。画一的な支援ではなく、その人に必要な対話を重ねることが、あおいらしさだと感じています。一方で、私は会計士ではありません。だからこそ、監査・品質の専門家である髙橋さんと、人事・組織の専門性を持つ私が連携することで、初めて発揮できる価値があると考えています。
長く監査法人で働かれてきた髙橋さんは、人事や育成という機能をどのように捉えていますか。 - 髙橋:
- 人事や育成というのは、非常に専門性の高い領域と考えます。例えば、単に「背中を見て覚えろ」という昔ながらのOJTではなく、今の若手が求めるキャリアパスに合わせた段階的な目標を設計し、またメンタルヘルスへの配慮や心理的安全性の確保など、人事・労務に関する専門的な知見も欠かせません。
- 楠原:
- 監査の高い専門性と、人材育成や組織づくりの専門性は、必ずしも同じものではないということですね。その点、あおいではどのようなアプローチをとっていますか。
- 髙橋:
- 人事・育成領域に対しても、人事の専門家である楠原さんを配置して組織的に対応しています。品質管理の側面から見ても、メンバーが健全に、かつ高いモチベーションを持って成長できる環境があって初めて、高品質な監査が持続可能になります。
- 楠原:
-
ありがとうございます(笑)。私も、高い監査品質を持続させるためには、メンバーが意欲を持って働き、それぞれのキャリアや目指す姿に向かって成長できる環境が欠かせないと考えています。
全員に同じキャリアを求めるのではなく、一人ひとりの強みや志向に向き合いながら、専門家としての成長を支える。そのために、品質管理の深い知見を持つ髙橋さんと、人事を担当する私が日常的に連携しています。品質と人事の両面から支援することで、会計士としても、一人のプロフェッショナルとしても成長できる環境をつくっていきたいですね。
4.これからのあおい
「私たちが一緒に働きたい人」
- 楠原:
- どのような方と一緒に働きたいですか?
- 髙橋:
- 監査の仕事は、クライアントや社会からの信頼の上に成り立っています。そのため、ルールや事実に対して常に誠実であることは欠かせません。また、会計基準やビジネスの環境は常に変化しています。今持っている知識の量だけでなく、「もっと知りたい」「プロとして成長したい」という好奇心や向上心を持った方と、ぜひ一緒に切磋琢磨していきたいですね。
- 楠原:
- 会計や監査の知識だけでなく、クライアントのビジネスを深く理解することで、相手に応じた本質的なコミュニケーションができますよね。専門知識を継続的にアップデートする姿勢そのものが、クライアントやチームからの信頼にもつながると思います。
- 髙橋:
- あおいでは、品質管理部も人事も、現場を「監視」するのではなく「並走する味方」として機能しています。だからこそ、「ここが少し不安です」「こう変えたいです」とオープンに話し合えるフラットなコミュニケーションを求めています。一人で抱え込むのではなく、お互いの強みを活かし合い、一緒に成長していくカルチャーが心地よいと感じる方に、ぜひ仲間になっていただきたいです。
- 楠原:
- 最後に、応募を考えている皆さんへメッセージをお願いします。
- 髙橋:
- 今、皆さんが向き合っている勉強は、決して机の上の知識にとどまりません。すべてが明日の監査実務へとつながる生きた知識です。私たち、会計・監査のプロフェッショナル集団である以上、これらの知識を極めることは必須です。今重ねている努力には、それだけの価値があります。プロとしてのスタートラインで、皆さんをお待ちしています。
- 楠原:
-
あおいの定期採用は、今回で2期目を迎えます。1年前と比べてクライアントも仲間も増え、組織は着実に成長しています。一方で、私たちはまだ完成された組織ではなく、これから向き合い、乗り越えていくべき課題もあります。
だからこそ、組織が変わっていく過程を当事者として体感し、自分自身の成長をそのまま法人の成長につなげられる。それが、今のあおいで働く大きな価値だと考えています。
私たちは、一人ひとりが「あおいで働くことを誇れる」組織を目指しています。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。